大王製紙が埼玉~愛媛間でダブル連結トラックの中継輸送実験へ、国内初の瀬戸大橋・明石海峡大橋通行

大王製紙が埼玉~愛媛間でダブル連結トラックの中継輸送実験へ、国内初の瀬戸大橋・明石海峡大橋通行

四国内も、「2024年問題」に対応

大王製紙は6月1日、トラックドライバーの長時間労働規制強化に伴い物流現場の混乱が懸念されている「2024年問題」に対応するため導入検討を進めているダブル連結トラックの中継輸送実証実験を6月5日から4日間の日程で、埼玉~愛媛間の約850kmで実施すると発表した。

ダブル連結トラックは2018年、政府が一部区間での走行を解禁。22年11月には走行区間を拡充し、同社グループの主要拠点がある愛媛県や静岡県で運行することが可能になったため、実験実施に踏み切る。

同社によると、瀬戸大橋と明石海峡大橋の走行、四国島内でのダブル連結トラック輸送は全国で初めての試みという。今回の実証実験は、ダブル連結トラックを実際に保有している青伸産業運輸(東京都青梅市)が協力する。


青伸産業運輸が保有するダブル連結トラック

今回の実験は、通常一般のトラックで行っている輸送ルートをダブル連結トラックで実施し、道路上の通行に問題がないかを確認。併せて、活用することで見込まれる様々な効果を検証することも目的に掲げている。

輸送のスタート地点は大王グループのエリエールペーパー行田工場(埼玉県行田市)で、大王製紙川之江工場(愛媛県四国中央市)までの区間、荷物の積み込み・荷降ろしを含め往復で走行する予定。


走行予定ルート

大王製紙は実証実験の結果、運行に問題がないことを確認することが出来次第、定期運行に移行したい考え。

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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