コクヨロジテム、正確な荷待ち・荷扱作業時間の把握へモノフルのバース管理システム導入

コクヨロジテム、正確な荷待ち・荷扱作業時間の把握へモノフルのバース管理システム導入

17拠点の物流センター、「2024年問題」にらみ

コクヨロジテムは6月6日、トラックドライバーの長時間労働規制強化に伴い物流現場の混乱が物流センター17カ所に5月、モノフルのバース管理システム「トラック簿」を導入したと発表した。


バース管理システムの概略(端末でトラックの接車バースや接車時間を一元で予約・記録・見える化が可能)(コクヨロジテム提供)

経済産業省などが実施している「持続可能な物流の実現へ向けた検討会」で荷主・物流事業者が取り組むべき事項案として「荷待ち・荷役作業等原則2時間以内」ルールが提唱された一方で、荷待ち時間・荷役時間の状況把握について「把握している」荷主事業者は10~20%、バース管理システムを導入している荷主事業者は約7%にとどまっていることも発表されている。

コクヨロジテムは一部の物流センターでバース管理システムを導入していたが、十分に機能を使えていないケースや紙で管理している物流センターでは分単位での時間を管理できていないケースもあった。そこで、全社的にバース管理システムを導入しアナログな管理を廃止することで、同じ基準で漏れなく正確に時間を把握できるようにした。

今後は時間の正確な把握だけでなく、他の施策と掛け合わせることでより効果が最大化する方法を探る。

コクヨロジテムは2024年問題を克服するため、ドライバーの負担を軽減するだけでなくドライバーと発着側の倉庫作業員の双方にとって働きやすい環境を整備していくことを目標に掲げており、多角的な視点で対策を練ると同時に荷主の理解を求めながら、協力会社に選ばれる企業を目指すと強調している。

(藤原秀行)

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事