常⽯造船がJDSC の「データサイエンティスト育成プログラム」実施、船舶建造時の船殻重量・材料費予測精度を改善

常⽯造船がJDSC の「データサイエンティスト育成プログラム」実施、船舶建造時の船殻重量・材料費予測精度を改善

新たに社内エバンジェリスト9人誕生

AI開発のJDSCは6月29日、常⽯造船(広島県福⼭市)がJDSCの「データサイエンティスト育成プログラム」を導⼊し、2022年12⽉から2023年5⽉まで実施した第3期研修で、データサイエンスを⾝に付けた社内エバンジェリストが新たに9⼈誕⽣し、研修を通じて造船時における船殻重量や材料費の予測精度改善を実現したと発表した。

常⽯造船は、サステナブル経営を軸にデジタル領域でも事業変⾰を推進するため、社内のデジタル⼈材育成を⽬的とした「データサイエンティスト育成プログラム」を2022年2⽉から導⼊。これまでに第1期研修として、LSTM(Long Short Term Memory、長・短期学習)を⽤いた鋼材価格、傭船料予想(2022年2〜4⽉)、第2期はAIに関する基礎講座、⾃然⾔語処理(ディープラーニング「BERT」)を⽤いたサポートツールの開発(同7〜11⽉)の研修を行い、現在までに39⼈の社内データサイエンティストが誕⽣した。

第3期研修は機械学習を活⽤した建造船のコスト⾒積もり最適化に挑戦し、プログラミング⾔語Python(パイソン)や機械学習、ニューラルネットワークの基礎を学ぶ集合研修と、「重量予測」「コスト予測」の2チームに分かれたコンペティションを組み合わせて実施。技術を⾝に付けた従業員が競い合うコンペティションの結果、造船時における船殻重量や材料費の予測精度改善を達成した。

常⽯造船は、履修後にデータサイエンティストスキルを獲得した従業員のデータ分析などを活⽤した、データドリブン経営(データに基づく経営判断実現)を⼀層推進する方針。


(JDSC提供)

(藤原秀行)

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