EC事業者の利便性高める狙い
(Shopify Japan提供)
ECサイト構築支援を手掛けるカナダのShopify(ショッピファイ)の日本法人Shopify Japanは7月3日、佐川急便の宅配サービス「飛脚宅配便」「飛脚ラージサイズ宅配便」がShopifyを利用する国内中小規模の事業者(Shopify ユーザー)向け配送サービス「+ Shipping(プラスシッピング)」への対応を開始したと発表した。
本サービスは同日から利用が可能。
「プラスシッピング」は、荷物の集荷申し込みや集荷の場所・日時指定から配送情報の管理、送り状ラベルの購入・印刷、配送の事前決済まで、配送に関するサービスを包括的にShopifyアプリ上で提供。Shopifyユーザーは配送業者と個別契約せずに利用できるほか、荷物一個口から使えるのが特徴。
個人や中小企業をはじめ、Shopify POSを活用し店舗から配送を行う事業者まで、多くのShopifyユーザーの配送業務の効率化を図る。
本アプリは三井物産が開発・運営しており、Shopify Japanは国内のShopify事業者の配送サービスを支援するツールとして推奨し、2022年10月にShopifyアプリストアで提供を開始した。現在は両社による共同営業・マーケティング活動を展開している。
佐川が「プラスシッピング」へ新たに加わることで、3辺合計260cm以内・重量50kg以内の比較的大きな規格の荷物がプラスシッピングで配送可能になる。さらに、特別料金で配送する荷物の仕様に合わせた配送サービスの選択や、複数の配送会社への一括申し込み、送り状の発行業務効率化にもつながり、Shopifyユーザーの利便性向上が期待できるとみている。
「プラスシッピング」アプリは、月額14.90ドルから利用可能。場合によっては追加料金が必要となる。
(藤原秀行)