大阪・箕面と仙台、環境負荷低減図る
C&Fロジホールディングス(HD)は6月30日、農林中央金庫など15の金融機関と、環境負荷低減に関する事業に使途を絞った「グリーンローン」によるシンジケーション方式のタームローン契約を同日付で締結したと発表した。借入期間は10年で、トータルで110億円を調達する。
傘下のヒューテックノオリンが大阪府箕面市と仙台市で計画している環境負荷の低い冷凍冷蔵倉庫の開発費用に充てる。
グリーンローンはローン・マーケット・アソシエーション(LMA)などが定める「グリーンローン原則」に沿って、環境問題の解決に取り組む事業(グリーンプロジェクト)に要する資金を調達する際に用いる融資の形式。資金使途をグリーンプロジェクトへの充当に限定するとともに、資金の追跡管理や融資実行後の報告を通じ、環境問題への取り組み状況を金融機関がモニタリングすることで、グリーンプロジェクトを着実に実践できるようにするのが特徴。
同社は、低温食品物流企業としては初めての取り組みと説明。「業界を牽引する取り組みとして持続可能な社会の実現に貢献する」と狙いを語っている。
グリーンローン概要
契約締結日 | 2023年6月30日 |
借入期間 | 10年 |
借入金額 | 110億円 (分割実行) |
アレンジャー | 農中信託銀行株式会社 (農林中央金庫グループ) |
コ・アレンジャー | 株式会社三菱UFJ銀行 |
貸付人(五十音順) | 神奈川県信用農業協同組合連合会、株式会社京都銀行、株式会社きらぼし銀行、埼玉県信用農業協同組合連合会、東京都信用農業協同組合連合会、株式会社富山第一銀行、長野県信用農業協同組合連合会、農林中央金庫、兵庫県信用農業協同組合連合会、福岡県信用農業協同組合連合会、株式会社北洋銀行、株式会社みずほ銀行、株式会社三井住友銀行、三井住友信託銀行株式会社、株式会社三菱UFJ銀行 |
資金使途(グリーンプロジェクト)の概要
プロジェクト | 環境配慮型の冷蔵冷凍倉庫の新設 ① 株式会社ヒューテックノオリン「(仮称)箕面森町冷蔵倉庫」新築工事(大阪府箕面市) ② 株式会社ヒューテックノオリン東北支店第二センター増築棟 新築工事(仙台市) |
取組事項 | CASBEE 認証や建築確認申請時の省エネ適合性判定など省エネ性能 自然冷媒を利用した冷凍機の導入や太陽光パネルの設置 荷主・ドライバーにとって効率的な設備 従業員が心身ともに健康に働ける職場環境の向上 |
SDGsへの貢献 |
(藤原秀行)