23年度中に外来トレーラーのゲート前待機をほぼ解消

23年度中に外来トレーラーのゲート前待機をほぼ解消

国交省が「AIターミナル」実現へ目標と工程を公表

国土交通省は3月28日、コンテナターミナルの諸業務をAI(人工知能)で効率化する構想「AIターミナル」の目標と工程を公表した。

ゲート処理やターミナル内の荷役をAIで分析・効率化し、「世界最高水準の生産性と良好な労働環境を有するAIターミナルを実現する」と明言。2023年度中にコンテナ船が大型化しても運航スケジュールは守りつつ、外来トレーラーのゲート前待機をほぼ解消することを目指すと宣言した。

AIターミナルの具体的な取り組みとして、
①RTG(タイヤ式ガントリークレーン)の遠隔操作化・自働化でオペレーターの負荷を軽減
②コンテナの品名や荷主名、過去の搬出入日時などを分析し、蔵置場所を最適化
③コンテナのダメージ度合いを車両通過時に自動判断するチェックシステム導入
④搬出入票に関する情報を自動照合するシステム導入によるゲート処理の迅速化
――などを列挙。

工程として、①と④は19年度以降、②は21年度以降にそれぞれ全国のコンテナターミナルへ導入を促進。③は19年度以降に要素技術開発やシステムの試作などを順次進めていくことを示している。

(藤原秀行)

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