港湾などに提供、パレタイズやピッキング自動化も
東京証券取引所は7月5日、屋外用ベルトコンベヤー部品の設計・製造、ロボットを使った自動化ソリューションの開発などを手掛けるJRC(大阪市西区)のグロース市場への上場を承認した。上場は8月9日付。
JRCは1961年、浜口商店として創業し、65年に法人へ改組し浜口鉄工を設立。91年にジェーアールシーを立ち上げて事業を移行、今年5月にJRCヘ社名変更した。
主に製鉄所や建設・工事現場、セメント工場、鉱山、発電所などで使われる長距離・重量物搬送のためのコンベヤーが対象で、コンベヤーの滑車「ブーリ」やベルトを支える「アイドラ」などを取り扱っている。累計のエンドユーザーは約1万3000社に上り、港湾など向けにも提供。販売にとどまらず、メンテナンスや性能向上、修理なども担っている。
全国に工場4拠点、営業所8拠点、物流センター2拠点(埼玉県本庄市、兵庫県小野市)を展開。即納体制を構築し、納入リードタイムの短縮や物流コストの削減などを図っている。
2018年には新たな領域として「ALFIS(アルフィス)」ブランドでロボットSI事業を開始。パレタイズやデパレタイズの自動化システム、吊り下げ式のピッキングシステム「パラレルリンクロボット」などを提供している。
23年2月期の連結売上高は89億6100万円、経常利益は12億7000万円だった。
(藤原秀行)