人とフォークリフトの移動距離を大幅削減、生産性高い業務に集中化可能に
プラスオートメーションは7月6日、富士ロジテックホールディングスが神奈川県相模原市の物流施設「GLP ALFALINK(アルファリンク)相模原1」内に構えている物流センターに、搬送AMR(自律移動ロボット)「JUC-S800R」を活用したRaaS(Robot as a Services、従量課金制)の本格運用を開始したと発表した。
加工食品(重量物・ドライ)の入荷・出荷オペレーションにJUC-S800Rを活用
低床倉庫の同センターは横方向200m×縦方向70mの広範囲で荷役をこなす必要があり、人とフォークリフトが往復搬送に時間を費やしていた。
作業負荷を減らすため、プラスオートメーションと富士ロジテックは、ロボットによって人とフォークリフトの横持ち作業を代替する実証実験を開始。既存の在庫ロケーションを変更することなく、現場のオペレーションに寄り添いながら改善を繰り返し、人・ロボット・フォークリフトが共存するハイブリッドな庫内オペレーションを実現できた。
人とフォークリフトの横搬送距離を大幅に削減できた上、ピッキングやトラックの積み込み、庫内商品の最適な配置変更など、より生産性の高い業務に集中できるようになったという。
JUC-S800Rはジャッキアップ型の汎用自律搬送ロボットで、回転ローター機構搭載により、搬送物を回転させずに自動で積み下ろしを済ませることが可能。テープなどのガイド不要(SLAM式)で現状のレイアウトを変えずに導入できるのが強み。800kgの重量物を安定的に搬送する。
JUC-S800R(いずれもプラスオートメーション提供)
(藤原秀行)