サントリーグループが石川・白山で北陸の新配送拠点稼働開始、効率化と自動化でドライバーの労働年間4400時間削減見込む

サントリーグループが石川・白山で北陸の新配送拠点稼働開始、効率化と自動化でドライバーの労働年間4400時間削減見込む

9カ所の拠点統合し自動倉庫システム導入

サントリーホールディングス(HD)は8月4日、北陸エリアの物流効率化を目指し、グループの新しい配送拠点「石川金沢配送センター」(石川県白山市)の稼働を8月に開始すると発表した。

新拠点については、運営を担う大和ハウス工業グループの若松梱包運輸倉庫も発表済み。

サントリーHDは新拠点の稼働開始で、9カ所あった北陸の倉庫を1カ所に統合し、倉庫間で貨物を横持ちさせる必要がなくなると指摘。新センターには村田機械製の自動倉庫システムを採用し、庫内作業に必要な人員数を大幅に減らすとともに荷受け可能時間を拡大することで、トラックドライバーの待機時間を減らせると見込む。


(サントリーHD提供)

輸配送網や倉庫の運用を効率化することで、従来と比較して、年間当たりドライバーの労働時間を約4400時間、トラックの輸送距離を延べ約16万5000km、CO2排出量を約150t削減できると期待している。

サントリーHDはセンター運営を担う若松梱包運輸倉庫と連携して輸配送網の再構築や施設の設計を進め、2社が連携する取り組みとして国土交通省が定める物流総合効率化法の認定を取得した。

●配送センター概要
名称:石川金沢配送センター
所在地:石川県白山市鹿島町1-9-3
延床面積:約1万6000㎡
竣工・稼働:2023年8月
取り扱い商品:酒類、清涼飲料各種
出荷対象エリア:北陸3県(石川県・富山県・福井県)
業務委託先:若松梱包運輸倉庫

(藤原秀行)

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