NXHDと名鉄、グループの特積み事業統合協議入りで基本合意★続報

NXHDと名鉄、グループの特積み事業統合協議入りで基本合意★続報

合弁事業体制を確立、25年1月完了予定

NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)と名古屋鉄道は8月9日、NXHDグループの日本通運と同社子会社のNXトランスポートが手掛ける特積み事業を、名鉄傘下の名鉄運輸と統合する方向で本格的な協議を始めると発表した。

双方で同日、基本合意書に調印、統合の準備作業を加速させる。最終契約書は今年12月から2024年1月の間に締結する予定。

日通と名鉄は2015年12月に資本・業務提携契約を結び、特積み事業の協業を推進してきた。NXHDと名鉄は今年5月、提携強化に向け協議を開始すると発表。その際、特積み事業の統合についても「1つの選択肢」とする方針を明らかにしていた。

トラックドライバーの慢性的な不足や燃油価格高騰など経営環境が厳しさを増す中、NXHDと名鉄の両社グループで特積み事業を合弁体制に移行し、双方のノウハウや経営資源を組み合わせ、事業基盤の強化を図る。統合は2025年1月に完了する予定。

日通が保有するNXトランスポートの全株式を名鉄運輸に譲渡した後、日通の特積み事業を分割して名鉄運輸が承継する。事業を統合した後も、名鉄運輸の株式の50%以上は名鉄が継続して所有する予定。直近では名鉄が名鉄運輸株式の80%、日通が20%をそれぞれ保有している。

名鉄運輸へのNXトランスポート株式譲渡は2024年4月、日通からの特積み事業分割は25年1月をそれぞれ見込む。公正取引委員会など規制当局の審査を経ることが条件となる。

(藤原秀行)

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