豊田通商が道内初、新千歳空港の作業車両へバイオディーゼル燃料供給開始

豊田通商が道内初、新千歳空港の作業車両へバイオディーゼル燃料供給開始

JALの実証実験向け、セイコーマートなどの廃食油利用

豊田通商は8月1日、日本航空(JAL)が実施する新千歳空港内の作業車両へのバイオディーゼル燃料使用実証実験向けに、濃度100%のバイオ燃料の供給を開始したと発表した。

本実証実験は同日から11月14日までの約3カ月半の間、同空港内に配備されている作業車両「トーイングトラクターおよびフォークリフト」計3台に濃度100%のバイオ燃料を使用、エンジンへの影響などを検証し、安定運用に向けた知見を得ることを目的としている。

濃度100%のバイオ燃料を使用することで、現状対比で1リットル当たり2.62kgのCO2排出削減効果を見込んでいる。

供給を開始したバイオ燃料は、豊田通商が北海道を地盤にコンビニチェーン「セイコーマート」を展開しているセコマのグループ会社白老しらおい油脂ゆしと連携し、セイコーマートの店内調理「HOT CHEF(ホットシェフ)」や同グループの食品工場で発生する廃食油を原料に使用している。

豊田通商は地産地消による代替燃料の製造・供給を通じてサーキュラーエコノミー(循環型経済)にも資するとみている。


実証実験で使用するトーイングトラクター(プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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