拡張完成で取り扱い台数拡大見込む
豊田通商は8月21日、インドネシア西ジャワ州スバン県のパティンバン国際港で自動車ターミナルを運営している「Patimban International Car Terminal(パティンバン・インターナショナル・カー・ターミナル、PICT)」株式の計66%を、6月末にトヨタ自動車グループの海運会社トヨフジ海運、日本郵船、上組の3社に譲渡したと発表した。
割合はトヨフジ海運が26%、日本郵船が25%、上組が15%。譲渡額は開示していない。残る34%は豊田通商が引き続き保有している。
パティンバン国際港は自動車ターミナルとコンテナターミナルの2つで構成。インドネシアア政府が主導し、円借款事業として2018年から段階的に建設を進めてきた。施設が一部完成した後の2021年12月、豊田通商グループが設立したPICTが操業を開始し、年間約40万台の取り扱い能力を有している。
現在も自動車ターミナルの拡張工事を継続しており、2025年7月の完成予定後には年間約60万台の取り扱いが可能になる。国内外で豊富な自動車ターミナル運営の実績を持つ3社に株式を譲渡することで、PICTの運営体制強化を図るとともに、さらなる成長と国際競争力のある自動車ターミナルの実現を目指す。
株式譲渡後の株主構成(2023年6月30日以降)
株式譲渡前 | 株式譲渡後 |
---|---|
豊田通商グループ 100%
|
豊田通商グループ 34%
|
トヨフジ海運株式会社 26%
|
|
日本郵船株式会社 25%
|
|
株式会社上組 15%
|
パティンバン国際港 自動車ターミナル(プレスリリースより引用)
(藤原秀行)