商品棚を持ち上げ庫内スタッフの元まで搬送
アマゾンジャパンは4月4日、大阪府茨木市に開設した新たな物流拠点「アマゾン茨木FC(フルフィルメントセンター)」の本格稼働を始めた。大和ハウス工業が開発した物流施設に入居した。
新拠点は延べ床面積約6万4000平方メートル。国内では川崎市の「川崎FC」2カ所に次いで目となる最新型ロボット「Amazon Robotics(アマゾンロボティクス)」を導入したセンターだ。
専用ロボット「Drive(ドライブ)」が商品棚の下に潜り込んで持ち上げ、ピッキング担当の庫内スタッフの元まで搬送してくることで省力化や商品管理の効率化を図る。利用するDriveは既存のロボットより薄くすると同時により重い棚の移動を可能にしている。
川崎FCで導入しているDriveは、自身の重量が約145キログラム、積載可能重量は約340キログラム。庫内を秒速約1・7メートルで移動する。
「茨木FC」の外観
商品棚を持ち上げる「Drive」
アマゾンの段ボールをイメージした守衛室
明るいデザインのカフェテリア
ソファーを配備した休憩スペース
※画像はいずれもアマゾンジャパン提供
茨木FCはこのほか、明るい雰囲気のカフェテリアやソファーのある休憩スペースを備えたり、作業エリアでBGMを流したりと、リラックスして働ける環境づくりに配慮している。
さらに地元の茨木市の小学生向けに施設見学会や物流の体験授業を提供するなど、市や地元企業などと連携してコミュニティー活動を充実させる。
(藤原秀行)