ZMP・谷口社長、お茶の水女子大が24年4月新設の「共創工学部」にエール

ZMP・谷口社長、お茶の水女子大が24年4月新設の「共創工学部」にエール

共催イベントであいさつ、「理系と文系がともに技術創造」へ共感表明

ZMPの谷口恒社長は7月19日、東京都内のお茶の水女子大学で開催した、自社の先進技術などを紹介するイベント「ZMP World2023」の冒頭に記者会見した。

谷口社長は、イベントを共催した同大が2024年4月に「共創工学部」を新設することに関連し、新たな技術を社会へ迅速に普及させていくことを目標に掲げている点に共感したと強調。「微力だが何か貢献させていただければ、と思っている」と語り、同大の研究開発促進支援へ連携することに意欲を見せ、エールを送った。

併せて登壇した同大の佐々木泰子学長は「イベントがロボット開発を通して未来を見つめるZMPと、テクノロジーをベースに未来を創っていく本学の教員、学生がともに未来を考えるきっかけとなれば幸い」とあいさつした。


撮影に応じる谷口社長と佐々木学長

谷口社長は、今年の年明けに同大の加藤美砂子副学長から、ZMP本社と距離が近いことなどを受け、イベント共催を提案されたと明らかにした上で「当社もロボットを生かした街づくり、ロボタウン構想を推進していたのでぜひ一緒にやってみましょうとなった」と語った。

その上で「グローバル女性リーダーの育成、理系と文系でともに(新技術などを)創ってつくっていくという考えに大変共感した。当社も世界30カ国から集まった社員が開発しており、女性リーダー育成にも非常に力を入れている」と指摘した。

佐々木学長は新学部立ち上げについて「既存学部の教育成果が(新学部を通じて)これまで以上に速やかに、スムーズに確実に、社会に導入・実践されていく環境が整ったと考えている」と述べ、社会課題解決に貢献できる技術開発に強い意欲をのぞかせた。

また、「最先端の自動運転技術を備えるZMPと違いに共感し、共催イベントを開催する運びとなった」と解説。イベントを通じて、ZMPが手掛けている宅配ロボットなどのように、ユーザーや社会と対話を通じて新しい価値を共創していきたいとの思いをにじませた。

(藤原秀行)

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