Mujin、SBIインベストメントやアクセンチュアなどから123億円の資金調達

Mujin、SBIインベストメントやアクセンチュアなどから123億円の資金調達

知能ロボットコントローラの高度化などに充当へ、欧州進出も計画

Mujinは9月5日、9年ぶりとなるシリーズC(会社安定期)ラウンドで、SBIインベストメントをリード投資家として、Pegasus Tech Ventures、アクセンチュア、Dr. James Kuffner、7-Industries Holdings B.V.から第三者割当増資で総額123億円の調達を実施したと発表した。

同社の累計資金調達額は205億円に達した。

調達した資金は、知能ロボットコントローラや3Dビジョンシステムの高度化・多機能化への技術投資、モバイルロボットやデバンニングロボットなど新製品の市場投入、様々なロボット製品を含む自動化トータルソリューションをワンストップで提供する会社体制の構築、現在高成長中の欧米事業の拡大にそれぞれ充てる計画。

Mujinは2011年の創業以来 「Industrial Robots for Everyone(すべての人に産業用ロボットを)」をスローガンに掲げ、産業用ロボットに知能を与える、知能ロボットコントローラ「Mujinコントローラ」を開発。従来はプログラムされた動きを繰り返していたロボットに、様々なセンサーと機能を統合するMujinコントローラを接続することで、自律的に環境変化へ適合した動作ができるようにする「知能ロボット」を構築。技術的に困難とされていた複雑な工程の自動化を後押ししてきた。

現在は、Mujinコントローラを産業用ロボットに加え、独自開発した3Dビジョン・ロボットハンド・AGV(無人搬送車)やコンベヤーなどと連携させ、工場や物流倉庫の大規模な自動化ソリューションをワンストップで提供することに注力している。

日本国内に加え、19年に中国、21年に米国へそれぞれ進出。事業拡大を図っており、特に米国は高止まりする人件費も相まって、予測以上に業績が好調に推移しているという。今後は新たに欧州でも事業展開していきたい考え。


Mujinの各種製品(同社提供)

(藤原秀行)

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