CEOが会見、原油価格高騰で存在感高まると期待
船舶の運航効率化支援技術を手掛ける英国のSilverstream Technologies(シルバーストリーム・テクノロジーズ)のノア・シルバースミット創業者兼CEO(最高経営責任者)は4月14日、東京都内で記者会見した。
シルバーストリームが手掛けている船体空気潤滑システム(ALS)「Silverstream System」(シルバーストリーム・システム)は、船底から空気を吹き出して細かい気泡でカーペットのように覆い、航行時に水と船体表面の間の摩擦抵抗を提言して燃費を向上させる仕組み。温室効果ガスの排出削減にもつながるとみている。
シルバースミッド氏は「このシステムの技術は全ての船舶にとって有効だと考えている」と説明。既に海外で150隻以上の船舶が搭載しているほか、200隻分の受注を獲得しており、ALSの領域でシェア5割を占めていると成果をアピールした。
新造船向けが大半を占めているが、建造済みの船舶に後付けすることも可能と強調し、海運領域の脱炭素を後押しできる点を訴えた。その上で、日本の海運会社や造船業界などにこのシステムの採用を積極的に働き掛けていく意向を示した。
原油価格の高騰は今後も継続すると展望し、燃費改善のシルバーストリーム・システムのの存在感がより高まっていくことに期待をのぞかせた。

会見するシルバースミット氏
シルバースミット氏は導入実績として、マースクやMSC、Ocean Network Express(ONE)、エクソンモービル、シェルなどを列挙。加えて、コンテナ船やLNG(液化天然ガス)運搬船、自動車運搬船、RORO船、クルーズ船など幅広い船種に対応可能とPRした。
「喫水が比較的浅く、運航速度が速いものが効率は高くなる」と解説。投資回収期間は平均して3~4年と見積もっており、「船舶の耐用年数の全てにわたって使うことができる。空気潤滑は実証された技術であり、われわれのシステムの技術は全ての商用船舶に取り入れられるべきだ」と自信を見せた。
日本に関しては「シェアはまだあまり大きくない」と明かした上で、自動車運搬船の運航時の温室効果ガス排出削減に貢献できると分析。今後5年で日本の自動車運搬船が消費する燃料を累計で170万t以上節約することが見込めると利点を明示した。
(藤原秀行)











