リーファーコンテナ活用、良好な状態で輸送
郵船ロジスティクスは9月6日、チリ発日本向けのワイン専用定温自社混載サービスを10月に開始すると発表した。
自然派ワインや高価格帯のワイン、少量で輸入するワインなどをチリのサンアントニオ港倉庫に集約した後、リーファーコンテナに積み込み、横浜港向けの直行便で日本まで海上輸送する。
日本側では東京港の定温CFS(小口貨物混載施設)を使用して一定温度を保つため、季節を問わず、より多くの種類のチリワインを良好な状態で輸送することが可能。途中港での積み替えがないダイレクト輸送は、港湾荷役や温度変化による品質劣化を防ぎ、盗難リスクも減らせるとメリットを強調している。
在日チリ大使館とチリ貿易振興局(ProChile)の調査によれば、日本向けのチリワインは小ロットの海上輸送に対応した混載サービスがなく、日本国内の輸入者は小口貨物であってもコンテナ単位での輸送を強いられているという。
そうした事情を踏まえ、郵船ロジスティクスは新たなソリューションを開発した。
同社は2021年、チリに現地法人を設立し、チリから輸出されるワインや農水産品などの輸送に関して高品質なサプライチェーン・ロジスティクスサービスの提供に努めている。
(藤原秀行)