ラストワンマイル配送テストで200km以上の走行実現
SBSリコーロジスティクスは9月13日、フォロフライの次世代型EV(電気自動車)車両「F1VAN」第1号車の納車式を静岡県沼津市の物流拠点「物流センター沼津第一」で9月11日に開催したと発表した。
F1VANは1tクラスの商用EVバン。2021年10月、物流業界に先駆けてSBS即配サポートで試験運用を開始し、フォロフライと連携して日本の気候や安全基準に合わせた快適性、実用性の向上に取り組んできた。2年間の試験運用による改良を経て、本格導入に至った。
フル充電時の走行可能距離は、ラストワンマイル配送において一般的に必要とされる100kmの基準をクリアした300km以上を達成。頻繁に停止・発信を繰り返す市街地での配送を想定したテストでも200km以上の走行を実現したという。
システムにより車両の所在地や電池残量、充電状態といった情報を管理し、今後はテクノロジーを活用した電池劣化診断、劣化予測などを一元把握することで、より効率的な物流オペレーションを可能にすると見込む。
納車された次世代型EV車両
挨拶をする社長の若松勝久
SBSリコーロジスティクスの若松勝久社長は、EV車両導入時に3つの障壁があり、1つ目はガソリン車と比較した際の「コストの壁」、2つ目は1回の充電で1日の配送を賄うための「バッテリー性能の壁」、3つ目は中国をはじめとした海外向け仕様を日本に合わせる「使い勝手の壁」だったと説明。「今回、この障壁をクリアするところまでようやくた
どり着いた。本取り組みはSBSグループのみならず日本における商業EV車両拡大のきっかけになると考えている」と述べた。
今後、次世代型EV車両の導入をSBSグループ全体で展開していく方針。
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用