東京建物の東海エリア初物流施設が愛知・一宮で竣工、SBSフレックなど入居決定

東京建物の東海エリア初物流施設が愛知・一宮で竣工、SBSフレックなど入居決定

7.9万㎡、フロア7割が内定

東京建物は10月2日、愛知県一宮市でマルチテナント型物流施設「T-LOGI一宮」が竣工したと発表した。

地上4階建て、延床面積は7万8902㎡。同社の「T-LOGI」シリーズとしては初の東海エリアで完成した物件。竣工済みの物件の中で過去最大規模となっており、初めてランプウェイを採用した。

既にSBSフレック、ドラポート、ライフサポート・エガワなどが入居を決めており、契約内定率は全賃貸フロアの約7割に上っている。


施設外観

「T-LOGI一宮」は東海北陸自動車道の一宮西ICから約3.3kmで、同ICは名神高速道路と東海北陸自動車道の結節点となっている一宮JCTに隣接。中京圏に加え、関西・関東・北陸圏への広域配送にも適した立地とみている。

加えて、愛知県を南北に縦断する主要地方道の西尾張中央道に面し、一般道でも容易に名古屋市内へ荷物を配送できると説明している。

ランプウェイで各階にトラックが接車することで、エリア内では希少な、平屋使いが可能な倉庫になっていると強調。庫内の柱スパンは一部を除いて1~3階が11.7m(幅)×11.5m(奥行き)、4階は倍の23.4m×11.5mに設定している。防火区画の開口部は全箇所でシャッターを採用、平面大空間での効率的な保管につなげる。

最小で約1070 坪(約3537㎡)から分割可能な設計を取り入れ、幅広い保管ニーズに対応できるようにしている。

1階には無人コンビニ、2~4階の各階に憩いの場となるラウンジを設置。各階のラウンジを内階段で行き来が可能なバーティカル仕様を採用し、開放感のある空間を提供。就労しやすい環境の整備に努める。

これまでの「T-LOGI」シリーズと同様に、太陽光発電事業者が屋上に設置した太陽光パネルで生み出した電力を商用電力と併せて施設内で自家消費する予定。当該設内で生じた余剰電力はFIT(固定価格買取制度)を用いて、太陽光発電事業者により電力会社に売電する。環境に配慮した施設「BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)」の最高ランク『ZEB』認証、「CASBEE」Sランクを取得する予定。

■施設概要
物件概要
竣工日:2023年9月30日
所在地:愛知県一宮市萩原町林野字鷺宮8番1 他(地番)
交通:
東海北陸自動車道「一宮稲沢北」IC約0.2km、「一宮西」IC約3.3km
名古屋高速16号一宮線「一宮東」IC約5.3km
敷地面積:約10,042坪(約33,197㎡)
延床面積:約23,868坪(約78,902㎡)
規模:地上4階
形状:シングルランプ型
設計・施工:株式会社大林組 名古屋支店
構造:RC/S造
耐震区分:耐震

倉庫仕様
プラットフォーム:各階高床式1.0m
梁下有効天井高:各階5.5m
床荷重:1階2.0t/㎡ 2~4階1.5t/㎡
ドッグレベラー:1フロア当たり9~10機実装
バース数:158台分(40ft接車可能)
駐車場:163台
トラック待機場:8台

募集条件
契約年数:5年~応相談
入居開始時期:2023年10月~
最小分割面積(倉庫・事務所・バース込み):約1,070坪(約3,537㎡)
総貸床面積:約19,100坪(約63,140㎡)


位置図(いずれも東京建物提供)

(藤原秀行)

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