保管スペース逼迫受け、 阪神港湾地区の機能拡大図る
ニッスイは10月2日、グループで冷蔵倉庫業などを営む日水物流が大阪港湾地区の庫腹拡大に向け、大阪市住之江区の南港エリアで2024年1月に「南港物流センター」を営業冷蔵倉庫として開設すると発表した。
同センターは、商船三井の「大阪南港物流センター」の冷蔵倉庫棟を賃借、運営する。設備能力は1万5985設備トンを計画している。
商船三井大阪南港物流センターの外観(ニッスイ提供)
近年の阪神港周辺の貨物増加で大阪港湾地区冷蔵倉庫の保管スペースが逼迫しており、倉庫需要がさらに高まると見込まれるのに対応する。
南港物流センターは国際・国内物流拠点の大阪南港地区エリアに位置し、大阪南港コンテナターミナル後背地という好立地を活かして、輸入貨物を中心とする保管型冷蔵倉庫として運営する。
車で15分の距離にある日水物流大阪舞洲物流センターをはじめとする同社既存の関西エリアの拠点と連携して事業基盤の安定化を図り、国内低温物流の担い手として存在感をさらに発揮していきたい考え。
2023年度中に自然冷媒を使用した冷却設備の更新を計画しており、照明のLED化・トラックバースの密閉化工事も並行して実施。環境負荷の低減を追求する。
【設備概要】
名称:日水物流株式会社南港物流センター
所在地:大阪府大阪市住之江区南港東7-2-92
主要業務:輸入貨物の保管・入出庫
構造:鉄筋コンクリート造5階建、耐震構造
延床面積:約12,176㎡
設備能力:15,985設備トン(C級1,373設備トン、F級14,612設備トン)
トラックバース:11バース
(藤原秀行)