三菱地所、大阪市内で賃貸型冷凍冷蔵倉庫を2件開発へ

三菱地所、大阪市内で賃貸型冷凍冷蔵倉庫を2件開発へ

初のマルチ型は25年3月末竣工見込む

三菱地所は10月3日、大阪市住之江区で進めてきた、同社では初となるマルチテナント対応の賃貸型冷凍冷蔵物流施設「(仮称)大阪市住之江区柴谷冷凍冷蔵物流計画」について、プロジェクト名称を「ロジクロス大阪住之江」と設定、10月1日に着工したと発表した。

地上4階建てのボックス型で、延床面積は約4万3500㎡を計画しており、竣工は2025年3月末の予定。


ロジクロス大阪住之江の完成イメージ

併せて、大阪市大正区平尾でも1棟貸しを可能とした賃貸型冷凍冷蔵物流施設「(仮称)大阪市大正区平尾冷凍冷蔵物流計画」を本格的に展開することを公表した。延床面積は>約2万1200㎡を想定しており、26年春の完成を見込む。

両物件は高速道路・主要道路のICに近接しており、大阪中心部から関西全域への広域配送が可能と想定。それぞれの最寄り駅から徒歩圏内に位置していることなどを踏まえ、労働力確保でも優位性があるとみている。

同社の冷凍冷蔵物流施設は両物件を加えて累計で4件となる。生活様式の変化による冷凍冷蔵食品の需要拡大を受け、BTS型冷凍冷蔵物流施設の開発で得た手応えと知見を活かし、より幅広いテナントニーズに対応した賃貸型冷凍冷蔵物流施設の開発を積極的に進めていく構え。

ロジクロス大阪住之江は阪神高速15号堺線の玉出ICから約2.2km、阪神高速4号湾岸線の南港中出入口ICから約3.4km。大阪メトロ四つ橋線の北加賀谷駅からは徒歩圏内。

倉庫の一部で温度帯可変式を採用し、入居テナントの希望に応じた温度設定を可能にする。1階倉庫部分の一部で冷却設備を含む24時間対応可能のバックアップ電源を確保、テナント企業のBCPニーズに応える。

冷却設備はより環境に配慮した自然冷媒を採用。屋上に太陽光発電設備を設置し、再生可能エネルギーを用いて施設内の自家消費に充てる。建物のエネルギー性能の表示制度「BELS」の最上位『ZEB』の取得を目指している。

■計画概要

所在地 大阪市住之江区柴谷1丁目1-71
アクセス 【自動車】阪神高速15号堺線「玉出IC」より約2.2km
阪神高速4号湾岸線「南港中出入口IC」より約3.4km
【電車】大阪メトロ四つ橋線「北加賀屋駅」より約1.2km
【バス】「柴谷2丁目」バス停より約400m
用途 マルチテナント型冷凍冷蔵物流施設(縦割り3テナント想定)
規模・構造 地上4階建、ボックス型、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造、耐震構造
敷地面積 約21,300㎡(約6,500坪)
延床面積 約43,500㎡(約13,100坪)
建築主 住之江デベロップメント特定目的会社(当社単独出資の特定目的会社)
コンストラクトマネジメント 株式会社フクダ・アンド・パートナーズ
設計施工 東亜・日本国土特定建設工事共同企業体
着工 2023年10月1日
竣工 2025年3月31日(予定)

■周辺地図

「(仮称)大阪市大正区平尾冷凍冷蔵物流計画」は工場や倉庫が集積するエリアに立地し、大阪都心(梅田駅)から10km圏内のため、消費地近郊型の物流立地として期待している。阪神高速17号西大阪線の大正東ICから約2.5kmで、大阪市内~兵庫県方面まで幅広い配送先に対応できる見通し。

周辺は居住人口が多く、大正駅や難波駅からもバス便が出ているため、雇用確保の面で強みがあると考えている。

所在地 大阪府大阪市大正区平尾1丁目3-29 他
アクセス 【自動車】阪神高速17号西大阪線「大正東IC」より約2.5km
【電車】南海汐見橋線「津守」駅より約1.5㎞
【バス】「平尾一丁目」バス停より約170m
用途 賃貸型冷凍冷蔵物流施設(1棟貸し可能)
敷地面積 約12,700㎡(約3,800坪)
延床面積 約21,200㎡(約6,400坪)
開発者 大正デベロップメント特定目的会社(当社単独出資の特定目的会社)
竣工 2026年春予定

■周辺地図

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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