消費財メーカーの需要獲得図る、第二案件も視野
住友商事は10月24日、グループの住商グローバル・ロジスティクス(SGL)子会社のSumisho Global Logistics (Thailand)(SGLT)がタイ・ワンノイ地区で物流倉庫の建設を開始したと発表した。
延床面積は8520㎡を計画しており、2024年5月の稼働開始を見込む。
ワンノイ地区は消費財メーカーや大手小売・流通企業などが多く進出しており、新倉庫開発で物流需要に対応する。
工業団地が集積しているアユタヤ県から、タイの玄関港、レムチャバン港を結ぶ国道1号線の物流動線上に位置し、輸送コストや温室効果ガス排出の抑制が期待できる立地。
高天井や十分な耐荷重を持つ構造を採用し、高層ラックによる1万パレット超の保管能力を持つ効率的なオペレーションを実現する。環境配慮の面では太陽光発電パネルを設置する予定。
消費財を取り扱いのメーンターゲットに据え、適正製造規範(GMP)、ハラール(Halal)認証取得を予定。将来は第二倉庫の建設も視野に入れている。
完成イメージ
■新倉庫の概要
所在地:タイ国アユタヤ県ワンノイ郡
敷地面積:38,932平方メートル
延床面積:8,520平方メートル
床耐荷重:6トン
タイでの物流事業の取り組み(いずれも住友商事提供)
SGLTは1989年設立。アユタヤ、ナワナコン地区を中心とする電子・電機・食品・消費財産業、東部のチョンブリ県を中心とする自動車・建設機械産業へ総合物流サービスを手始めに、現在はアマタナコンやプラチンブリなど5支店・7拠点のネットワークを展開している。
(藤原秀行)