全国初の「レベル4」自動運転で車両が接触事故、けが人なし

全国初の「レベル4」自動運転で車両が接触事故、けが人なし

福井・永平寺町、安全性確認まで運行中止

10月29日午前10時25分ごろ、福井県永平寺町志比の町道で、「レベル4」(特定の条件下でシステムが操縦を全て担う)の自動運転をしていた車両が、道端に止まっていた自転車と接触した。

町などによると、車両には当時、県内在住の70歳代の男性4人が乗っていたが、けがはなかった。町は同日、原因を究明し、十分な安全対策を講じるまで自動運転の運行を中止すると発表した。


自動運転に投入している車両(経済産業省ホームページより引用)

町が出資している第3セクターが今年5月、全国で初めてレベル4の自動運転移動サービスを有料で開始した。地中に埋設している誘導線が発している磁力線を感知し、あらかじめ設定したルートを走行するとともに、搭載したAIカメラで周辺の人や物を検知している。

自転車と歩行者の専用道路を走っており、一部区間は完全に無人で運行している。運行をスタートして以降、事故を起こしたのは今回が初めてという。

レベル4は常にシステムが運転を担う完全自動運転の「レベル5」に次ぐ難易度。

(藤原秀行)

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