省人化需要増に対応、28年操業開始予定
トーヨーカネツは10月31日、和歌山県橋本市で新たに工場を建設すると発表した。約5万㎡の工場用地取得を決定した。
主力の物流ソリューション事業は「事業領域拡大による高成長企業への進化」を基本方針に掲げ、現在は和歌山工場(和歌山県有田市)を中心に各種自動化・省力化設備を生産している。
省人化ニーズの高まりを背景とした多様化・高度化を伴う物流システム需要の増加を踏まえ、生産体制の増強に踏み切る。新工場の操業開始は2028年を予定している。
建設する橋本市のあやの台北部用地は現在の和歌山工場との相互支援や補完が可能で、効率的に生産機能を拡大していくことができる立地とみている。工業団地用地のため操業時間などの制約が少なく、生産量増加にも対応が可能と想定している。
橋本市は県内第3位の人口を有し、大阪・奈良方面からのアクセスも良好で、労働力確保に強みを持つと期待している。
新工場は製品の増産に加え、国内外からの物流システム調達品の品質管理拠点としても機能させる予定。取引先への設備設置工期短縮のための製品のユニット化を進めるなど、物流ソリューション事業のバリューチェーン全般にわたる効率化を図ることを計画している。
新工場建設で現在の和歌山工場と2拠点体制に移行し、BCP対策を強化する狙いもある。
新工場の概要
名称 (仮称) | トーヨーカネツ株式会社 和歌山橋本工場 |
所在地 | 和歌山県橋本市あやの台北部工業団地第一地区 |
敷地面積 | 約49,916 ㎡ |
投資額 | 土地:14億5,000万円、建物・設備:未定 |
操業開始 | 2028年予定 |
【位置図】
(プレスリリースより引用)
(藤原秀行)