ダイセーグループのメジャーサービスジャパン ホテル事業で高齢ドライバー引退後の雇用を創出

ダイセーグループのメジャーサービスジャパン ホテル事業で高齢ドライバー引退後の雇用を創出

開始4周年、稼働6~8割程度で推移

傘下にダイセーエブリー二十四などを抱えるダイセーホールディングスは11月6日、グループで日配品配送を手掛けるメジャーサービスジャパン(MSJ、東京都千代田区平河町)が高齢ドライバーの継続雇用を目指し、2019年10月にホテル事業をスタートしてから今年で4周年を迎えたと発表した。

ホテルを運営することで、高齢になったトラックドライバーが体力的な負担なく働ける環境を提供することを図っている。MSJは業態上、ドライバーの第二のキャリアに適した倉庫内作業が少ないという課題があったため、第2の事業として東京の両国エリアでホテルアークセンス(東京都墨田区石原)を取得、主に訪日観光客を対象にホテル事業を開始した。

ホテルの運営面では、スマートロックとオンライン入金を使ったセルフチェックインを導入し、フロント業務を効率化。ユーザーとの接触を最小限に抑え、ホテル業界未経験の人でも運営できる環境を整えた。現在、当該ホテルは常駐社員3人で運営しており、MSJの総売上高のうち約5%をホテル事業が占めている。

新型コロナウイルス禍でも今年10月の訪日客受け入れ再開から1週間で満室日を記録し、現在は稼働率60~80%後半で推移しているという。利用者はほぼ100%訪日観光客で占めている。

今後は同様のプチホテルを大阪・心斎橋、京都、山梨・河口湖に展開し、関西国際空港から羽田空港までのゴールデンルートを構築する計画


(いずれもダイセーホールディングス提供)

(藤原秀行)

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