コスモ石油とレボインターナショナル、国産の環境負荷低い航空燃料SAFの原料収集で新たに協業へ

コスモ石油とレボインターナショナル、国産の環境負荷低い航空燃料SAFの原料収集で新たに協業へ

中四国で廃食用油の引取量増加図る、物流効率化で「2024年問題」対応促進も

コスモ石油とバイオディーゼル燃料の製造・販売を手掛けるレボインターナショナルは11月7日、香川県坂出市のコスモ石油坂出物流基地を廃食用油の流通拠点として活用し、中四国エリアで廃食用油の収集ネットワークを構築するために協業すると発表した。

コスモ石油は国内初となる廃食用油を原料とした国産の環境負荷が低い航空燃料「SAF」の大規模製造を行うため、昨年11月にレボインターナショナル、日揮ホールディングスの両社と合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYを設立。100%廃食用油を原料とした年間約3万キロリットルのSAFを国内で供給することを目標に掲げており、今回の協業合意はその一環。

坂出物流基地の一部施設を廃食用油回収の一次基地としてレボインターナショナルが活用する。中四国エリアを中心とした廃食用油の収集拠点として年間400キロリットルほどの廃食用油の引取量増加につながる見通し。

SAFFAIRE SKY ENERGYは2024年度内にSAF製造装置の運転開始を目指しており、全国の廃食用油排出元企業と取引の拡大を図っている。今回の協業で廃食用油をいかに貯蔵するか、どのように輸送していくかなどの課題を抱えている中、廃食用油の引き取り促進と輸送効率化が可能となり、トラックドライバーの長時間労働規制強化に伴う物流現場の混乱が懸念されている「2024年問題」への対応促進にもつながると期待している。


収集ネットワーク構築のイメージ図


回収作業の様子

(藤原秀行)※いずれもコスモ石油とレボインターナショナル提供

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