ZenGroupが東大阪の新物流センター稼働開始、 成長する越境EC市場に対応

ZenGroupが東大阪の新物流センター稼働開始、 成長する越境EC市場に対応

4カ所目、需要増に対応し出荷能力引き上げ

越境ECを手掛けるZenGroup(ゼングループ)は12月5日、大阪府東大阪市に新設した物流拠点「楠根(くすね)物流センター」が12月7日、稼働を開始すると発表した。

今後の商品取扱高の成長を見据え開設した4つ目の物流拠点で、海外へ発送する商品の入荷検品・保管・出荷機能を備えている。11月に入荷検品・保管を順次スタートしており、12月7日に全機能の提供を始める。

既存の東大阪物流センターより約15%作業台を増やし、出荷能力を引き上げる計画。

同社は海外向け購入代行サービス「ZenMarket」、海外向けサブスクリプションボックスサービス(定期購入サービス)「ZenPop」、越境ECモール「ZenPlus」、海外プロモーション代行サービス「ZenPromo」、越境EC対応化サービス「ZenLink」をそれぞれ運営。会員数は210万人を超え、累計で世界175カ国へ600万点以上の商品を発送してきた。

越境EC取引額は今年6月期で120億円(前年比17.6%増)に到達。海外からの需要が増加し、吹田、門真、東大阪の既存物流センターではソフト面・ハード面とも対応が難しくなってきており、今後の越境ECの伸びも見込んで新拠点創設に踏み切った。

楠根物流センターは、延床面積や設備能力は同社として最大規模を持たせている。

併せて、既存拠点の経験を活用し、ピッキングの効率を向上させて出荷リードタイムを削減できるようにレイアウトを改善。リーダーの席から現場作業メンバーが目に入るようにし、壁や棚がない状況を創出、作業メンバーが声をかけやすい状況を実現した。

同社は2024年9月にフォワーディング事業の開始を予定しており、将来に備えて既存の東大阪センターより梱包済み小包を保管する棚を約20%増設。さらに、増設可能なスペースも準備している。

■物流センター施設概要
名称:楠根物流センター
所在地:大阪府東大阪市楠根2丁目8-6
延床面積:約4,300㎡
機能:越境EC事業における在庫保管、入出庫・検品作業

(藤原秀行)※いずれもZenGroup提供

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