【現地取材】イケア・ジャパン、ラストワンマイル配送の脱炭素化へEVトラック17台追加導入

【現地取材】イケア・ジャパン、ラストワンマイル配送の脱炭素化へEVトラック17台追加導入

三菱ふそう製、SGムービングが実際の業務担当

イケア・ジャパンは12月6日、家具などのラストワンマイル配送の脱炭素化をさらに推し進めるため、新たに三菱ふそうトラック・バス製のEV(電気自動車)小型トラック「eCanter(eキャンター)」を17台、追加で導入すると発表した。

既に運用している2台と合わせて計19台となる。イケアの商品配送を手掛けているSGホールディングスグループのSGムービングの店舗に配置、運用を担当する。

イケアはEVトラックの活用で、国内のラストワンマイル配送のトラック配送を全国で25%ゼロエミッション化することを目指す。イケアはこのほか、自社配送によるラストワンマイル配送で7台のEV軽自動車を使っている。


導入を決めた「eCanter」

千葉県船橋市の「IKEA Tokyo-Bay」内の本社で記者会見したイケア・ジャパンのペトラ・ファーレ社長兼CSO(最高サステナビリティ責任者)は、日本国内の大型店舗全てで太陽光発電パネルを導入、利用するエネルギーの10%を自給していることなどに触れ、「eCanterの採用でさらにサステナビリティを推進できる」と温室効果ガス排出削減に期待を示した。

会見に同席したSGムービングの角本高章社長は「当社は10年以上イケア・ジャパンとお付き合いさせていただいている。今後もEVトラックの運営でサステナビリティ拡充に貢献していきたい」と語った。


撮影に応じる(左から)日本電動化研究所・和田憲一郎代表取締役、イケア・ジャパン・ファーレ社長、SGムービング・角本社長

(藤原秀行)

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