「日野プロフィア ハイブリッド」に多数の事前オーダー

「日野プロフィア ハイブリッド」に多数の事前オーダー

下社長「複数ユーザーとの実証実験で高評価」

日野自動車の下義生社長は4月25日に東京都内で行った2019年3月期決算説明会後の囲み取材で、今夏に発売予定のハイブリッドエンジンの大型トラック「日野プロフィア ハイブリッド」で既に相当数の事前オーダーが寄せられていることを明らかにした。

下社長は「複数のユーザーと行った実証実験で想定通りのパフォーマンスを発揮したことが高く評価された」と分析。正式発売前のオーダー獲得と好反応に手応えをのぞかせた。


下義生社長

同製品は世界で初めて大型トラックにハイブリッドエンジンを採用。大型トラックの下り坂における減速エネルギーが極めて大きい点に着目し、AI(人工知能)を活用した勾配先読み制御を実用化することで、発進・停止の頻度が少なくハイブリッドには不向きとされてきた大型トラックへの製品展開に結び付けた。

GPSや3次元地図などを用いて走行ルートの勾配を先読みし、AIが走行負荷を予測して燃費の最適化とバッテリーマネジメントを行うなどの革新的技術を開発・搭載している。社内試験ではデューゼル車と比べて約15%のCO2削減効果が得られた。

下社長は「トラックの中でも大型車はとりわけCO2の排出量が多い。これをハイブリッドで抑制することができれば環境面でも相応の効果が見込める」と展望。先端技術、独自の開発力を駆使した環境性能と安全性能を高次元で両立する革新製品の市場投入に期待感を示した。


日野プロフィア ハイブリッド

(鳥羽俊一)

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