パブリックコメント開始、80kmから90kmに
警察庁は1月12日、高速道路の最高速度について、4月1日に車両総重量8t以上の中・大型トラックは現行の時速80kmから90kmに引き上げる方針を明らかにした。
同日、道路交通法施行令の一部改正案を公表、パブリックコメント(一般からの意見募集)を開始した。募集の期間は2月10日いっぱいまで。トレーラーは引き上げの対象外。
政府が「2024年問題」への対応を取りまとめた政策パッケージの中で、輸送時間短縮へ高速道路の最高速度引き上げを検討するよう提言したことを受け、改正に踏み切る。警察庁の有識者検討会は昨年12月、中・大型トラックの安全性能が向上したことなどから、引き上げは可能との認識で一致していた。
ただ、物流業界などではトラックドライバーの精神的負荷がかえって増すなどと、引き上げに反対する声が根強い。
(藤原秀行)