マースクとハパックロイド、25年2月に長期業務提携開始へ

マースクとハパックロイド、25年2月に長期業務提携開始へ

事実上の新アライアンス結成、新たな再編につながる可能性も

デンマークのAPモラー・マースクとドイツのハパックロイドの海運大手2社は1月17日、2025年2月から始まる新たな長期業務提携契約を結んだと発表した。

対象はアジア~欧州、アジア~北米などの主要航路。提携により、両社の輸送能力は340万TEU(20フィート標準コンテナ換算)に上る見通し。船舶約290隻を共同運航し、マースクが6割、ハパックロイドが4割を分担する。

両社は提携でサービスの定時運航率を90%以上まで高めるとの「野心的な目標」を明らかにした。

ハパックロイドはマースクとの提携合意に伴い、現在邦船大手3社が共同で出資するオーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)、韓国のHMM、台湾の陽明海運と展開しているアライアンス「ザ・アライアンス」から25年1月末で脱退する方針を表明した。

マースクも既に、スイスのMSCとのアライアンス「2Mアライアンス」を25年1月に終了させる意向を発表済み。マースクとハパックロイドが事実上の新たなアライアンス形成に動くことで、海運業界の世界的な再編につながる可能性もありそうだ。

(藤原秀行)

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