三菱ふそうグループとESR、物流施設活用したEVトラック普及支援で連携

三菱ふそうグループとESR、物流施設活用したEVトラック普及支援で連携

急速充電設備設置、ドライバー向け休憩設備も拡充

三菱ふそうトラック・バスとダイムラー・トラック・ファイナンシャルサービス・アジア(DIFSA)、ESRの3社は1月29日、eモビリティ向けソリューションの検討・実施に関する基本合意書を1月19日付で締結したと発表した。


「ESR尼崎ディストリビューションセンター」(兵庫県尼崎市)で充電する三菱ふそうのEVトラック「eCanter」(各社提供)

車両の電動化による社会の脱炭素化を加速させるため、3社がタッグを組み、三菱ふそうのEV(電気自動車)トラック「eCanter(キャンター)」の普及に努める。

具体的には、国内の首都圏を中心とするESRの物流施設に三菱ふそうのeCanter向け充電設備を導入するとともに、ESRの物流施設で太陽光発電設備を使い、再生可能エネルギー由来の電力を充電に使えるよう整備する。

さらに、三菱ふそうのEVトラックで使ったバッテリーをESRの物流施設で再利用することも視野に入れている。今後は日本にとどまらず、アジア太平洋エリアでESRの開発拠点に展開していくことも目指す。DIFSAはeCanterのユーザー向け各種サービスを通じて、利便性向上に努める。

第1弾として、2024年以降、千葉県から神奈川県にかけての首都圏湾岸エリアに所在するESRの物流施設に、eCanter向けの急速充電設備を順次設置する。eCanterの充電中はESRの物流施設内のラウンジやシャワーなどのアメニティ施設をトラックドライバーにも開放、充電待ちの時間を休息に活用できるよう配慮する。

「2024年問題」をにらみ、ドライバーの休憩時間を着実に確保できるようにする狙いもある。

(藤原秀行)

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