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【動画】日本郵便、都内で配送ロボットの公道走行実験を初公開

【動画】日本郵便、都内で配送ロボットの公道走行実験を初公開

ZMPと連携、荷物積んで約700メートル移動

※末尾に関係者のコメントを追加しました

日本郵便は10月7日、東京都内で配送ロボットが公道を走行して郵便物などの荷物を届ける実証実験をメディアに公開した。物流分野での配送ロボット活用に向けた公道走行の実証実験は国内で初めてという。

自動運転技術の開発などを手掛けるZMPの自律移動可能な配送ロボット「DeliRo(デリロ)」を活用。東京都千代田区富士見の東京逓信病院敷地内から約700メートル離れた同区九段南の麹町郵便局までを20分余り走行した。移動の際は歩道を通り、近くにスタッフが付き添って常に周囲の安全を確認した。

デリロは縦96センチメートル、横66センチメートル、高さ1・09メートル。周辺をセンサーなどで監視、人や障害物を検知すると自動的に停止する。最大30キログラムの荷物を最高時速6キロメートルで運べるが、事故防止のため歩道を移動する際は2~3キロメートル、横断歩道を渡る際は1キロメートルまで速度を抑えている。原動機付き車両の扱いとなるため、ナンバープレートを装着している。

実験は9月中旬から10月下旬までを予定しており、10月上旬までは今回と同じく近くにスタッフが常時付き添う「近接監視・操作型」を継続。その後は遠隔監視・操作の実験に切り替える。

政府は今年7月に閣議決定した「成長戦略実行計画」で、低速・小型の自動配送ロボットを実用化するため、「遠隔監視・操作」型のロボットを公道で走行させる実証実験を20年中に可能な限り早期に実現し、その結果を踏まえて早期に制度設計の基本方針を決定する方針を打ち出した。今回の実証実験もその一環で、日本郵便は3年以内の実用化を目指す。


歩道を走行する「DeliRo」(以下、全てクリックで拡大)


偶然通り掛かった子どもたちが興味津々


麹町郵便局に到着し、バックで移動


側面から荷物を取り出す

実験終了後、記者団の質問に答えた内閣官房日本再生本部事務局の野原諭次長は「政府としては新型コロナウイルス禍下でロボットを使った非接触型の配送サービスに大変期待している」と表明。宅配ロボットの公道自動走行実現に向け、道路交通法や道路運送車両法の改正など規制緩和と制度設計を進める方針をあらためて示した。

日本郵便の五味儀裕オペレーション改革部長も「非接触という要望と物流業界の人手不足の2つを解決していきたい」と意気込みを語った。ZMPの谷口恒社長は「荷物をより取り出しやすくするなど、現場の配達員の方々のニーズを聞きながら(ロボットの仕様を)変えていきたい」と述べ、引き続き実用化へ協力していく姿勢を見せた。

(藤原秀行)

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