ヤマトの費用値上げ受け入れで収益性維持図る
ZOZOの栁澤孝旨副社長兼CFO(最高財務責任者)は1月31日、2024年3月期の第3四半期(4~12月)連結決算説明会で、ファッションECサイトで複数注文した商品を1件にまとめた上で、通常より余裕を持ったリードタイムで購入者に届ける「ゆっくり配送」を今年3月から試験的に導入する方針を明らかにした。
商品配送を請け負っているヤマト運輸から配送費用値上げの申し入れがあり、「2024年問題」への対応などを重視して受け入れることを決めたのに伴い、EC事業の収益性維持策の一環として、導入を検討する。ヤマト向け費用の具体的な値上げ幅は開示していない。
栁澤CFOは「出荷を一度にまとめ、配送値上げの影響を緩和させることを目的としており、3月にテスト運用を開始する予定」と語った。
また、併せて、購入者が支払う送料ポリシーの変更も検討することに言及した。具体的な内容には触れなかったが、送料値上げも選択肢の1つに入っているとみられる。
(藤原秀行)