ヤマトHD、宅配の単価下落や業務委託費アップ響き通期業績予想を下方修正

ヤマトHD、宅配の単価下落や業務委託費アップ響き通期業績予想を下方修正

前期から減収減益に

ヤマトホールディングス(HD)は2月5日、2024年3月期の連結業績予想を下方修正した。

営業収益(売上高に相当)は従来値の1兆7850億円から1兆7650億円、営業利益と経常利益はともに650億円から400億円、当期純利益は520億円から360億円にそれぞれ引き下げた。

23年3月期からの減収幅が拡大するほか、増益を想定していた利益予想も前期から減益に転じる見通し。今期の予想下方修正は3回目。

宅配便サービスは、「宅急便」「宅急便コンパクト」「EAZY」の3商品で取り扱い数量自体は当初見込みより増えるとみているものの、1個当たりの単価が想定を割り込むのが収益に響くほか、業務委託費などの単価が上昇したことも重しとなり、下方修正した。国際輸送の減少傾向が続いていることも考慮した。

宅配大手ではSGホールディングスも、宅配サービスの取扱個数の伸び悩みが響き、業績を下方修正している。

(藤原秀行)

経営/業界動向カテゴリの最新記事