「中欧班列」や中国ラオス鉄道活用など想定
郵船ロジスティクスは2月14日、紅海とその周辺州域で航行している船舶が武装勢力から攻撃を受けているのを踏まえ、日本を含むアジア発欧州向けの輸送で、海上と鉄道、航空の輸送を組み合わせた複合輸送サービスの提案に注力する方針を表明した。
具体的な例として、中国と欧州を結ぶ貨物鉄道「中欧班列」を利用したend-to-endの輸送サービスや、海上輸送と鉄道輸送を組み合わせた日本・アジア発、欧州向けの複合一貫輸送サービス、中国・昆明とラオス・ビエンチャンを結ぶ中国ラオス鉄道を活用してトラックでASEAN(東南アジア諸国連合)と効率的につなぐ複合一貫輸送サービスを提示。
現在、アジア・欧州間で喜望峰を経由する迂回航路を使うと、海上輸送は紅海を経由する航路より2週間程度、リードタイムが長くなっている。同社は中国・欧州間の鉄道輸送と組み合わせることで、輸送日数の短縮に加え、BCP対策としても使えるとアピールしている。
欧州向け鉄道輸送ルート
中国・欧州間鉄道輸送サービスよりさらに早い輸送を希望する場合は、最新の海上・航空運賃マーケットを勘案した上で、Sea&Airサービスも提案していく方針。
東南アジア・西アジア発 Sea & Air サービスが提供可能な拠点
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用