EC事業者支援SaaSのロジレス、「500 Startups Japan」から5000万円調達

EC事業者支援SaaSのロジレス、「500 Startups Japan」から5000万円調達

製品機能強化や提携物流倉庫拡大に充当

 EC(電子商取引)事業者向けに受注・在庫管理などを包括的に支援するSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)を提供しているスタートアップ企業のロジレス(東京)は2月26日、米ベンチャーキャピタル「500 Startups」の日本向けファンド「500 Startups Japan」から5000万円の資金を調達したと発表した。

 ロジレスは調達資金の使途として「製品の機能強化や提携物流倉庫の拡大を進める」と説明している。

 同社は2017年創業。受注処理や商品の在庫管理、仕分け、梱包、発送など多岐にわたるバックヤード業務をSaaSで一括してサポートしている。OMS(受注管理システム)とWMS(倉庫管理システム)を統合した格好で、EC事業者は同社のSaaSを使い、注文を受けた商品を自動出荷したり、複数拠点の中からその都度最適なところを選んで出荷したりすることが可能になるという。

 同社はSaaSを浸透させ、中小EC事業者の業務効率改善や物流現場の人手不足対応に貢献したい考え。今後は物流倉庫に同社のSaaSを採用することも積極的に働き掛けていく。

 「500 Startups Japan」は16年設立。日本国内で事業を拡大しようとしているスタートアップ企業を投資対象に据えており、みずほ銀行や三菱地所などから出資を受けている。


「500 Startups Japan」の主要メンバーら。中央はロジレスの西川真央代表取締役(同社提供)

(藤原秀行)

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