関電不動産開発、九州初の物流施設が小郡で竣工

関電不動産開発、九州初の物流施設が小郡で竣工

2.6万㎡、大分道ICに隣接

関西電力グループの関電不動産開発は2月29日、福岡県小郡市で開発を進めていた物流施設「KRD-Logistics福岡小郡」が同日竣工したと発表した。

地上3階建て、延床面積は2万5697㎡。同社が九州で物流施設開発を手掛け、完成したのは初めて。


施設外観

同社は現在、今回の施設を含め8施設を保有・運用しており、新たに3施設の開発に取り組んでいる。今後も九州を含めた高い需要が見込まれるエリアへ積極的に投資していく構え。

九州北部を横断する大分自動車道の筑後小郡ICに隣接し、九州自動車道、大分自動車道、長崎自動車道が交わる鳥栖JCTまで約5km(高速道路で約6分)に位置、九州全域への配送を担える立地と見込む。

梁下有効天井高5.5m以上を確保し、1階トラックバースは柱スパン11mを確保して、1スパン3台駐車、計28台駐車可能。外構部にも6台分の待機スペースを配置している。

床荷重は1階が2.0t/㎡、2~3階が1.5t/㎡を確保。荷物用エレベーター2基、垂直搬送機4基を実装し、さらに荷物用エレベーター2基、垂直搬送機2基まで増設可とする構造にしている。

倉庫内空調用や将来マテハン用の予備電力容量を確保している。

環境面では全館LED照明を取り入れ、トイレ・階段には人感センサー、節水型衛生器具を採用することで省エネに配慮。屋上には太陽光発電パネルを設置し、EV(電気自動車)充電器(2台分)を設置。BELS評価の最高ランク「☆☆☆☆☆」、同社初の「Nearly ZEB」認証をそれぞれ取得した。


エントランス


倉庫内


太陽光発電パネル


垂直搬送機(左)と荷物用エレベーター(いずれもプレスリリースより引用)

■施設概要
施設名:KRD-Logistics福岡小郡
所在地:福岡県小郡市山隈字向浦83番 11,12,13,14(地番)
敷地面積:14,932.99㎡(4,517.22坪)
延床面積:25,697.90㎡(7,773.61坪)
構造規模:鉄骨造 地上3階
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
設計:株式会社太陽設計
監修:株式会社フクダ・アンド・パートナーズ
施工:株式会社サンコービルド
着工:2023年2月1日
竣工:2024年2月29日

(藤原秀行)

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