大手3社が足並みそろえる、顧客満足度向上を期待
ECサイト構築支援を手掛けるカナダのShopify(ショッピファイ)の日本法人Shopify Japanと三井物産は3月26日、両社が提携してShopifyを利用している事業者向けに提供している
配送業務効率化支援サービス「+Shipping(プラスシッピング)」に関し、新たに4月からヤマト運輸が参加すると発表した。
プラスシッピングは、オンラインでEC事業者が配送注文から配送料決済までワンストップで配送業務を完結できるのが特徴。三井物産がShopify事業者向けに開発・運営を担っているShopifyアプリの1つ。
2022年10月に日本郵便、23年7月に佐川急便がそれぞれ連携を開始、アプリで両社が担う配送サービスを展開している。新たにヤマトも加わることで、宅配大手3社が全て対応可能となり、Shopify事業者は配送する荷物に応じて3社の中から最適なサービスを選択、煩雑となりがちな配送業務の効率化とコスト削減を実現できると見込む。EC利用者の満足度向上でEC事業者の新たな成長を後押ししたい考えだ。
プラスシッピングでは、Shopify事業者は配送会社との個別契約を行わず、荷物に適した配送サービスを選べる上、Shopify管理画面と連携して、送り状ラベルの購入・印刷から、配送注文、配送日時指定、追跡番号連携・発送通知メール送信、配送料金のクレジットカード決済まで包括的に業務を進められる。インボイス制度の適格請求書の電子発行にも対応している。
ヤマトがプラスシッピングに対応することで、荷物のサイズはレターサイズから大型まで、配送荷物の温度帯は常温、冷蔵、冷凍から選択できるようになるほか、荷物の受け取りも対面での受け取りや「置き配」を選べるようになる。
(藤原秀行)※いずれもShopify Japanと三井物産提供