実証実験で効果確認、15分以内に完了可能
鴻池運輸は3月28日、三菱ロジスネクストと連携し、主に飲料製品の保管・入出荷・配送業務を担う「神奈川綾瀬営業所」(神奈川県綾瀬市)で実施していた無人フォークリフト(AGF)によるトラックへの荷積み実証実験が完了、3月15日に実運用を開始したと発表した。
実証実験ではトラックの荷役位置検知やトラックへの誘導、自動化実運用に向けた能力・安全に関する機能をそれぞれ検証。変化する積載位置に応じてAGFが自らの判断で最適に稼働し、有人フォークリフト作業に匹敵する精度と時間でトラックへの荷積みを行えるようになったため、実運用に踏み切った。
トラックへの積み込みは大型トラック(16パレット)1台の場合、15分以内に完了可能という。AGFの積極活用で、「2024年問題」対応で問題となっている荷積みなどの作業時間を短縮できると見込む。
鴻池運輸は今後、神奈川綾瀬営業所でAGFの追加導入によるトラックへの荷積み自動化拡大のほか、他の倉庫での活用を視野に入れている。
倉庫にパレット積みされた荷物をAGFが搬出
AGFが倉庫の荷物をトラックへ搬送
AGFでトラックへ積載
積み込み完了
(藤原秀行)※いずれも鴻池運輸提供