資金拠出などにらみ、今年半ば頃に最終意思決定
ユーグレナは4月8日、マレーシアでバイオ燃料商業プラントの建設・運営プロジェクトに参画すると発表した。
海外子会社としてSPC(特別目的会社)を設立。
同社はバイオ燃料事業の商業化実現を目指し、2022年12月にグローバルで事業展開しているマレーシアの国営エネルギー企業Petroliam Nasional(ペトロリアム・ナショナル)、イタリアの石油・ガス会社Eni(エニ)の両社と共同で、マレーシアで商業規模のバイオ燃料製造プラントを建設・運転するプロジェクトの検討を開始、同プラント建設に関する技術的・経済的な実現可能性評価を進めていることを開示していた。
同プラントの建設・運営は3社が設立する合弁企業を通じて進める予定で、プロジェクト実施に関する合弁パートナー間の最終的な意思決定は2024年半ば頃に実施する見込み。
ユーグレナはプロジェクトに拠出する資金の分別管理、同社からの資金拠出が米ドル建てとなる見通しのため、為替変動の影響やプロジェクトから期待されるキャッシュフローを活用した負債性資金調達の可能性などを総合的に勘案した結果、資金の管理・拠出・調達のためのSPCを立ち上げることにした。
SPC は事務手続きなどに要する準備期間を勘案して、必要最低限の資金拠出で最終投資決定に先立って設立する。最終投資決定でユーグレナの資金拠出分担額やスケジュールが確定した後、再度SPCに資金を追加拠出する。
設立する子会社の概要
名称 | Euglena Sustainable Investment Limited |
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所在地 | Harneys Fiduciary (Cayman) Limited, 4th Floor, Harbour Place, 103 South Church Street, PO Box 10240, Grand Cayman, KY1-1002 Cayman Islands |
役員・従業員の数 | 取締役2名、従業員なし |
事業内容 | 本プロジェクトに関連する資金の管理、投資、調達等 |
資本金 | 10,000米ドル |
設立年月日 | 2024年4月(予定) |
大株主・持ち株比率 | ユーグレナ100%保有 |
上場会社とユーグレナの関係 |
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(藤原秀行)