予定データなしでリアルタイムに作業展開
三菱商事やプロロジスなどが出資しているGaussy(ガウシー)は4月9日、倉庫ロボットサービスRoboware(ロボウェア)で取り扱っている中国HC Robotics製の⽴体型仕分けロボット「OmniSorter」(オムニソーター)に関し、新たに「⽅⾯別仕分け機能」を追加したと発表した。
宅配の各営業所では毎⽇⼤量の荷物が発着しており、各営業所が集荷した後、そのまま⽬的住所へ届くのではなく、⼤まかに別のエリア・⽅⾯に向けて仕分けられ、エリアセンターに到着してから営業所へ渡り、最終的に個々の⽬的地へ配達されている。最終⽬的地以外に経由する営業所には、いつどのくらいの量が届くのか、把握しきれないケースが多々あり、⼈が⽬視して⼿仕分けすることが宅配業界の課題の⼀つになっている。
オムニソーターはこうした問題を解決するため、事前の仕分けデータがなくてもリアルタイムに⾏き先を判別し、⾃動で仕分けられる機能を開発した。
商品や梱包箱のバーコードやQRコードを読み取り、即時に仕分け間⼝を判別・仕分ける。路線便の配達店に向けた仕分けなど、事前に荷物数が分からなくても仕分けを⾃動化できるという。
事前に予定データを送付し、その内容をベースにトータルピックしてきた商品をオムニソーターで仕分ける。BtoB利⽤での店舗への仕分けやBtoC利⽤でオーダーごとの仕分けにフィットしているという。
仕分け対象物が3辺サイズ制限以内に収まるものであれば、複数の商品を同時に取り扱える上、ボール単位での仕分けも可能。オムニソーターによる⾃動仕分けと、⼿動での仕分けを同時に仕分ける機能も備えている。商品を読み込み、指定された間⼝に⼊れるだけで済むため、商品は重複せず、⽣産性を⼤幅に向上させることができると見込む。
(藤原秀行)※いずれもGaussy提供