日通、鉄道のコンテナ貨物や混載荷物運賃で時刻指定に割増料金新設

日通、鉄道のコンテナ貨物や混載荷物運賃で時刻指定に割増料金新設

4月1日受託分から2割プラス、モーダルシフト需要増に対応

NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)は4月12日、傘下の日本通運が手掛けている鉄道利用運送事業に関し、4月1日に「コンテナ貨物運賃料金」と「混載荷物運賃料金」を改定したと発表した。

「2024年問題」や脱炭素の潮流で鉄道へのモーダルシフト需要が見込まれることを踏まえ、鉄道貨物輸送を今後も安定的に供給するには、トラックで実施している貨物駅と顧客の間の輸配送をより効率的に運用していくことが必要になると判断。

貨物駅に到着する貨物の時間波動を平準化し、限られた資源を効率的に活用・運用するため、時刻指定貨物に対して割増料金を新設する。

4月1日にJR貨物が基本運賃を6%改定したため、日通の運賃料金のうち、鉄道運賃を含む運賃となっている「混載荷物運賃料金」については、同率の改定を併せて実施した。

改定の概要
実施日:
2024年4月1日(月)受託分より適用開始

改定内容:
A.「コンテナ貨物運賃料金」および「混載荷物運賃料金」共通割増種別の新設
(1)午前指定割増(1割増)
 開始または終了する時間帯を午前中として指定する作業
(2)時刻指定割増(2割増)
 開始または終了する時刻を指定する作業

運賃料金の適用方:
午前指定割増と時刻指定割増の割増種別の新設に伴い、該当する適用方を追記

B.「混載荷物運賃料金」のみ
基準料率の改定
混載荷物運賃料金のうち鉄道部分に該当する部分の基準料率を6%増額改定

(藤原秀行)

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