野村不動産が千葉・柏で開発の11.8万㎡物流施設竣工、拓洋など入居し満床稼働確定

野村不動産が千葉・柏で開発の11.8万㎡物流施設竣工、拓洋など入居し満床稼働確定

今後も同エリアで開発継続

野村不動産は5月15日、高機能型物流施設「Landport(ランドポート)」シリーズの一環として、総合地所と共同で開発してきた「Landport柏Ⅰ」が3月29日に竣工、満床稼働したと発表した。

地上5階建て、延床面積は11万7956㎡。埼玉を地盤とする物流企業の拓洋(埼玉県八潮市)、美容商材卸のビューティガレージ(東京都世田谷区 )などが入居する。

免震構造の採用や非常用発電機の完備などBCP対策に配慮。4000kWまで受電可能な高圧電力の引き込みにより自動化機器の導入にも十分対応できるようにしている。

常磐自動車道の柏ICから約1.4㎞、都心まで約30㎞圏内に位置し、広域配送に対応可能と想定。各階にトラック接車可能なランプ型施設のため、入庫から出庫作業までのオペレーションを1フロアで完結できると想定している。

5km圏内のエリアには、主な路線業者の営業所と主管支店が15拠点(野村不動産調査)存在しており、集荷時間や荷物量によって利用拠点を使い分けることができるとみている。

野村不動産は今後、柏エリアでは今回の物件に隣接している「(仮称)Landport柏Ⅱ」、千葉県野田市の「(仮称)Landport野田」などの展開を予定している。


「Landport柏Ⅰ」外観

両面バース(1階)で車両の接車可能台数を多く取ることができるため、通過型物流センターとして効率的な運営が見込めることなどがメリット。


出典:背景地図/地理院地図Vector

1階倉庫部分は、梁下有効高を6.5mと通常より1m高く設定し、保管効率向上を図っている。環境への配慮でランニングコストの削減を目的に、全館人感センサー付LED照明を採用(事務所など一部エリアを除く)。施設の屋根を活用した太陽光発電システムを導入している。

雇用確保に寄与する機能としてカフェテリアを設置している。

■物件概要

物件名

Landport柏Ⅰ

所在地

千葉県柏市大青田577番地 柏インター西8街区1

交通アクセス

常磐自動車道「柏」IC 約1.4㎞
東部野田線「江戸川台」約2.3㎞

敷地面積

51,560.12㎡(15,596.93坪)

延床面積

117,956.09㎡(35,681.71坪)

構造・規模

RC+S鉄骨造・免震・5階建て  ダンブルランプ型

1階両面バース

着工

2022年7月1日

竣工

2024年3月29日

(藤原秀行)※いずれも野村不動産提供

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