三井不動産、「2024年問題」考慮し中継輸送に強み持つ立地の物流施設が愛知・岩倉で竣工

三井不動産、「2024年問題」考慮し中継輸送に強み持つ立地の物流施設が愛知・岩倉で竣工

6万㎡、大型庇も導入

三井不動産は5月20日、愛知県岩倉市で新たなマルチテナント型物流施設「MFLP名古屋岩倉」が竣工したと発表した。

名神高速道路の一宮IC、名古屋高速一宮線の西春ICに近接し、「2024年問題」の解決策の1つとして注目度が高まっている「中継輸送」広域配送に強みを持つ立地。中部圏内陸部の産業集積地の尾張北部地区への配送にも適し、幅広いニーズに対応できると見込む。

同日、愛知県一宮市で「MFLP一宮」を含めると中部圏の三井不動産の物流施設は5件に上る。


MFLP名古屋岩倉の外観

「MFLP 名古屋岩倉」は延床面積が約6万㎡、各階のフロアプレートは最大約1万4000㎡。ランプ方式を採用し、4階バース前に奥行き5.4mの大型庇を完備。風雨の際も作業効率を高められると想定している。倉庫面積は最小約2000㎡から使用可能。

BCP対応として72時間の非常用発電設備と備蓄倉庫を完備。快適に休憩しリフレッシュできる「ラウンジ」と「バルコニー」を設け、ラウンジにおけるWi-Fiの提供、24時間対応
可能な無人コンビニを設置し、働きやすい環境の整備に努めている。

「中継輸送」のドライバー乗り換え時の待機スペースとしても使えるようにしている。

南西敷地の一部に、隣接する五条川の散策者が憩えるスペース(自主管理公園)を整備。災害時の拠点となる際に活用できる「かまどベンチ」や「マンホールトイレ」なども設ける。建物内の会議室は、地域住民団体も利用可能にするなど、地域コミュニティーの拠点となることを目指す。

屋上の約75%に太陽光発電パネルを設置し、施設内共用部に給電することで、DBJ Green Building 認証(4つ星)を取得済み、『ZEB』認証を取得する予定。専有部では入居テナントの要望に応じて柔軟に利用可能な「グリーン電力提供サービス」を提供し、顧客の「RE100」やESGの課題解決をサポートする。

施設概要

名称 三井不動産ロジスティクスパーク名古屋岩倉(MFLP名古屋岩倉)
所在 愛知県岩倉市川井町下田南 1 番地 9
敷地面積 35,121.16 ㎡(約 10,624.15 坪)
延床面積 59,860.31 ㎡(約 18,107.74 坪)
規模・構造 地上 4 階建て・RCS 造
設計者・施工者 株式会社錢高組
着工 2023 年 4 月 1 日
竣工 2024 年 5 月 15 日

(藤原秀行)※いずれも三井不動産提供

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