日本郵船グループ、初めて環境負荷低い航空燃料SAFを輸送

日本郵船グループ、初めて環境負荷低い航空燃料SAFを輸送

フィンランド・ネステ製、シンガポールから米国へ

日本郵船は5月27日、グループのNYK Bulkship(Asia)(エヌワイケイ・バルクシップ・アジア、NBAsia)が、フィンランドに本拠地を置くエネルギー企業Neste(ネステ)が精製する環境負荷の低い再生航空燃料(SAF)を5月25日、シンガポールでMR型プロダクトタンカーに船積みしたと発表した。

NBAsiaにとって初のSAF輸送案件。当該のSAFは北米のロサンゼルス、サンフランシスコ港で荷揚げされた後、同都市の各空港に納入される予定。

SAFは廃食油など再生可能な原料から製造される航空機用ジェット燃料で、原油由来の既存のジェット燃料と比べて温室効果ガスを最大80%削減する効果があると見込まれる。

ネステは2023年6月、シンガポールで新たなSAF製造工場の稼働を開始。同社のSAFは米国・ドイツ・シンガポール・日本などの主要空港で使われている。

NBAsiaは、ネステの建機やトラック、自動車向けに精製された軽油代替燃料リニューアブル・ディーゼルの輸送を15航海実施し、同社のリニューアブル燃料の輸送にタッチしてきた。今後もリニューアブル・ディーゼルやSAFなど脱炭素に向けた次世代燃料の輸送を積極的に手掛けていきたい考え。

(藤原秀行)※プレスリリースより引用

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事