パレット生産数量、23年度は8%減

パレット生産数量、23年度は8%減

協会統計、「24年問題」で追い風の傾向まだ見えず

日本パレット協会が5月30日発表した2023年度のパレットに関する生産統計(推計値)によると、生産数量は5582万3745枚で、前年実績から8.0%減少した。出荷額も3.5%減の1809億4700万円だった。

前年実績を下回ったのは生産数量、出荷額ともに21年度以来、2年ぶり。新型コロナウイルス禍前の19年度の実績(7134万3582枚、2067億7200万円)に及んでいない。

プラスチックパレットの数量は伸びているが、木製パレットが減少した。

同協会の二村篤志会長は「『2024年問題』解決のためにパレットの活用が不可欠とされているが、今のところ生産状況からは追い風になっている傾向がまだ見えていない」と指摘した。

一方、会員各社のレンタルパレット保有数量は22年度が3000万6080枚で、前年度から5.0%増加した。3年連続で前年度実績を上回った。コロナ禍前の19年度(2664万4639枚)を超えており、レンタルパレットの普及が進んでいることをうかがわせた。

(藤原秀行)

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