物流や運搬で利用拡大に期待
ドローンに関する国内随一の大型展示会「Japan Drone2024」と、「空飛ぶクルマ」などを紹介する「次世代エアモビリティEXPO2024」が6月5日、千葉市の幕張メッセで開幕した。
日本UAS産業振興協議会（JUIDA）が主催し、コングレが共催。Japan Droneは2016年の初開催から今年で9回目となる。
6月7日までの会期中、ドローンの機体や関連技術、新サービスの展示に加え、有識者が最新の技術開発や安全規制の動向などの情報を発信。物流や農業、インフラ点検といった多岐にわたる領域でドローンの活用促進につなげていくことを目指す。
次世代エアモビリティはJapan Droneとの併催になって今年で3回目。2025年の大阪・関西万博で官民が空飛ぶクルマによる人の輸送をお披露目し、技術力を世界にアピールしようと取り組んでいるのを踏まえ、万博に向けた空飛ぶクルマの開発状況などを公開。機運を盛り上げようとしている。
JUIDAとコングレは会期中、延べ2万人の来場を見込む。
会場では日本や中国のメーカーが数十kgの重量物を積載できるドローンの機体を披露。山間部での工事などに投入できる点をアピールしている。他にもラストワンマイル配送への活用の実証実験に関する報告もされている。
併せて、6月8日にはフォーラムとして、JUIDAやドローンメーカーが1月に起きた能登半島地震でドローンを建物の被害状況把握などに活用した事例を発表。研究機関関係者らも災害時のドローン活用の可能性について見解を述べる予定。JUIDAとコングレは災害時の緊急物資輸送などでドローン活用の必要性を広く訴えたい考えだ。
Japan Drone2024の会場
（藤原秀行）
