高性能エンジン搭載しCO2排出量25%削減、SOxはほぼゼロに
三菱重工業グループの三菱造船は6月7日、トヨフジ海運(愛知県東海市)から2隻を受注して建造中のLNG(液化天然ガス)燃料RORO船のうち、1番船の命名・進水式を三菱重工業下関造船所江浦工場(山口県下関市)で開催したと発表した。
「TRANS HARMONY GREEN」(トランス・ハーモニー・グリーン)と名付けられた本船は今後、艤装工事や試運転などを経て2025年1月末に同社へ引き渡した後、アジア航路向けのRORO船として就航する予定。
「TRANS HARMONY GREEN」命名・進水式の様子(三菱造船提供)
長さ約195m、幅約30.6m、総トン数約4万9500トン。乗用車約3000台の積載能力を備えている。
主機関および主発電機関には、LNGと軽油それぞれを燃料として使用できる高性能デュアルフューエルエンジンを搭載。同じ船型で重油を使用した場合と比較して、CO2排出量を25%削減し、SOx(硫黄酸化物)排出量はほぼゼロと優れた性能を達成しており、環境負荷の低減に寄与できると見込む。
■「TRANS HARMONY GREEN」の概要
(藤原秀行)※いずれも三菱造船提供