SGHDが対抗、成立の下限に届かず
AZ-COM丸和ホールディングスは6月20日、C&Fロジホールディングス(HD)に対して実施していたTOB(株式公開買い付け)が成立しなかったと発表した。
期間は5月2日から6月19日までだったが、SGホールディングスがAZ-COM丸和に対抗し、同社を上回る条件でTOBを表明したことなどから、AZ-COM丸和のTOBに応募があったのは株式全体の3%程度にとどまり、成立の下限に達しなかった。
C&Fロジをめぐっては、AZ-COM丸和が先に完全子会社化を目指す方針を表明。その後、ホワイトナイト(第三者による対抗の買収提案)としてSGHDがC&FロジにTOBを提案し、C&Fロジ経営陣はSGHDからの提案を受け入れ、株主に同社のTOBに応募するよう推奨している。
TOBの買い付け価格はAZ-COM丸和が1株当たり3000円なのに対し、SGHDは大幅に上回る5740円と設定。AZ-COM丸和はTOBの価格を引き上げず、C&F買収を事実上断念していた。
(藤原秀行)